2019年 09月 03日
されど焼き物
秋の窯焚きへ向けた大物作り(壺や花瓶)
のエンディングがようやく見えてきた。
5月初旬ごろから作陶始めたのだから、
こんなにかかってしまったのは
初めてのことかもしれない。
それは、この夏が高温多湿だったことばかりでなく、
新しい土の表情と出合いたくて、
ああでもない、こうでもないと、
逡巡しまくっていたからだ。
それはワクワクする高揚感と一緒に、
心身ともにどっぷりとした疲れを呼ぶ。
ああ、どこか海辺の温泉へ出かけ、
大海原を眺めながら湯に浸かりてぇ。
美味い海の幸を食いてぇ。
そんなことばかりが頭に浮かぶ。
やれやれ(笑)
とにかく、そんな難行苦行に一区切りがついて、
明日からは久しぶりに粉引手の食器づくりへとりかかる。
このごろ器のテクスチャーにこだわっているのは、
それによりどのくらい雄弁、多弁に語ることができるか、
確かめてみたいからだ。
器だけで、完成された造形物にしてみたい。
(花や木をいけなくとも)
身の程知らずにも、「今・縄文」を目指している。
それは焼き物にとって邪道かもしれないけれど、
文章を書く時だって、言葉が豊富にあればあるだけ
今まで秘めていた繊細な感覚を
伝える手立てを見つけられるかもしれないでしょ。
ラブレター書いたときみたいに……(笑)
① 多面的花器。――4つ
言葉で言うと形容詞・副詞の作用があるかもしれない。
② 多口紋花器――1つ
③ 浸食裂紋花器――1つ
④ 波状裂紋花器――1つ
⑤ 亀裂紋花器――1つ
⑥ 褶曲裂紋壺――1つ
⑦ 貼付紋花器――1つ(表・裏)
⑧ 虫食紋壺――1つ
⑨ 貼付紋陶画――1枚(拡大、1)
⑩ 漣紋陶画――1枚(拡大、1)