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茶々丸といた夏


――― 茶々丸といた夏 ――





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稜線に雲は湧き

穢れを知らない風が

牧草地を吹き渡れば

草々に宿る露は

震えながら地に落ちる




闇の臥所で蘇生された命は

今、朝日の中を

奔る……奔る

やみくもに

計らいもなく

打算もなく

結末もなく

ただ、奔る……奔る

命の美しさよ





茶々丸といた夏_a0385244_18312659.jpg体躯は弓なりに反り

両脚はひたすら

未来をかき寄せ

過去を蹴とばす

一瞬空に

神々しい造形を描くと

永遠の中に消え去る

ああ、命の美しさよ




このほとばしる奔流を

抱きしめたくなる

それなのに命は

奔る……奔る

僕の聴覚を

僕の視覚を

僕の嗅覚を

僕の味覚を

僕の触覚を……





茶々丸といた夏_a0385244_18332777.jpgその目まぐるしさに

すっかり疲れ果てた時

いつしか足元で

愛らしく

「お座り」をする










※ 初めて付けた首輪が小さくなり、

新しいものと替えた。

茶々丸、7か月の記録。




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【晩夏に咲く花】




※ 朝顔



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ももちゃんが蒔いた朝顔の花が開いた。

朝顔は夏の花のように思われているけれど、

俳句の季語では秋。

これからしばらくは、咲き続けるだろう。






※ 蓮の花





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今年も蓮の花が二輪ほど咲いた。

余り大きくない鉢に、

植え替えもしないでだから、

細々と花開くのは、

仕方ないのかもしれない。

その楚々としたところに

また風情を感じてしまう。






※ 百日紅





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一昨年の台風で折れてしまった百日紅。

その根元からひこばえが出て、

今年一房だけれど、花開いた。

夏の華やかさと切なさを

兼ね備えた花だなぁ。






※ ホトトギス




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秋の花だけれど、ちらほら開き始めた。

鳥の方の時鳥は、ぼちぼち遠国へ

帰る支度をしていることだろう。











by mikoyaryou | 2021-08-20 18:39 | 言の葉つづり | Comments(0)

御古屋窯           面白き事もなき世を面白く……


by 弥延 潤太
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